Scratch でスプライト(キャラクター)の位置を指定したり、移動させたり・・・ちょっとしたプログラムを作ろうとすると、座標の知識が必要になります。Scratch 3.0 の座標とステージのサイズについて学びましょう。あわせて背景画像を作るときの注意点も学びます。
座標や負の数(マイナス)は、中学の数学で習います。Scratch に必要なのは座標の基本だけとはいえ、小学生には難しいかもしれません。親・先生がフォローしましょう。
Scratch の座標とステージサイズ
座標
Scratch では「X座標」と「Y座標」の2つの座標で、ステージ上のスプライトの位置を決定します。X座標は横方向の位置を、Y座標は縦方向の位置(高さ)を決めます。

図1のようにステージ中心は X座標 0 、 Y座標 0 つまり (0, 0) です。
X座標は中心から右側にいくと正の値(プラス)、左側だと負の値(マイナス)になります。右端のX座標は 240、左端は -240 になります。
Y座標は中心から上側にいくと正の値(プラス)、下側だと負の値(マイナス)になります。上端のY座標は 180、下端が -180になります。
ステージのサイズと比率
ステージのサイズは横480、縦360。横と縦の比率は 4対3(以下 4 : 3)です。
背景画像を作るときの注意点
Scratch では写真や絵をアップロードしてステージの背景にすることができますが、サイズや比率が正しくないと、ピッタリおさまらないので注意しましょう。
横幅と縦幅の比 4 : 3
横480px 縦360px(4 : 3)の画像をアップロードして背景にすると、図2のようにステージにピッタリとおさまります。

縦横を2倍の大きさにした横960px 縦720px(4 : 3)の場合でも、図3のようにピッタリとおさまります。このように横幅と縦幅の比率が 4 : 3 の写真や絵だとステージにピッタリとおさまることを頭に入れておきましょう。

ただし、横幅と縦幅の比率が 4 : 3 であっても、横480px 縦360pxよりも小さいと、ステージに余白ができてしまいます。図4は 横400px 縦300px を指定した場合です。

4 : 3 でない場合
横幅と縦幅の比が 4 : 3 でない場合はどうなるでしょうか。横1280px 縦720px(16 : 9)の画像をアップロードして背景に設定すると、図5のように余白ができてしまいます。

以上をまとめると、「横と縦の比が4対3で、横480px 縦360px より大きい画像だと、ステージの背景にピッタリとおさまる」ということがわかります。
この記事のプログラムは https://scratch.mit.edu/projects/314844338/ で確認することができます。
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