ICTを活用した革新的な法律管理事例 – ワシントンD.C.のGithub活用

ICTを活用した素晴らしい取り組みを紹介するコーナー。今回はICTを活用した革新的な法律管理事例を紹介します。

IT系ニュースサイトGIGAZINEの掲載記事「法律をGitHubのプルリクエスト機能を使って修正するその一部始終が公開中」を発端に、アメリカの首都ワシントンD.C.の革新的な法律管理方法が日本国内でも注目を集めています。

何がすごいのか?

Githubを導入していること

実験的な取り組みではなく、法律の管理をGithub(ギットハブ)で行なっていることでしょう。

Githubはソフトウェア開発のプラットフォームサービスで、プロジェクトのソースコードを複数人が協力しあって管理するためのあらゆる機能を提供しています。Github公式Webサイトにアクセスし、アカウント登録すれば無料で使うことができます。

Github単独でも使えますが、通常はインストール型のバージョン管理ソフトGit(ギット)と併せて利用します。GitやGithubの操作は専門知識が必要なので、基本的にはエンジニア専門ツールという位置付けですが、ソースコードだけでなく一般文書の管理にも活用でき、実際に利用している企業も数多くあります。

一般の方が法律を変えた

わかりやすさのため、以下ではあえてソースコードではなく文書とします。

Githubには文書を複数人が共同で編集する機能があります。(プロジェクトの権限設定にもよりますが)誰でも参加することができ、文書の修正内容を管理者に送ると、内容判断の上で取り込んでもらえます。この機能はGithubの最大の特徴のひとつで、プルリクエスト(プルリク)と呼ばれます。

今回のすごいところは、このプルリクエストにより一般の方が送った修正内容をワシントンD.C.が取り込み、法律の文面が修正されたことです。

※もちろん法律の内容を変えるには議会を通す必要があります。今回採用されたプルリクエストは、法律の内容には影響のない単純なタイプミス修正ではありますが、それでも革新的なことです。

圧倒的な利便性

Githubを導入すると、いつ・誰が・どのような変更をしたということがすべて記録されると同時に公開されます。変更前と変更後の差分を確認するのも簡単です。法律のように重要な文書をこのように確認できることは、住民にとって利益を生み出しそうです。

GithubはWebサービスなので、いつでもどこでも閲覧することができます。スマートフォンからでも見ることができます。

ワシントンD.C.が管理しているGithubプロジェクトのURLは以下です。
https://github.com/DCCouncil/dc-law-xml

日本の行政組織がGithubを導入するのは難しいでしょうが、民間の企業では一般文書管理にGithubを採用するケースは今後ますます増えていくでしょう。今から少しだけ知っておくと、きっと役に立つかと思います。

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